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文化・習慣
「ユタ」
様々な問題解決に協力する民間霊能者
沖縄には古来から「ユタ」と呼ばれる民間の霊能者が存在する。東北地方のイタコのような、いわゆる巫女・シャーマンのことで、他の地方と同様ほとんどが女性である。
ユタの役割は驚くほど多岐にわたっている。死者との交信や先祖、土地に関わる霊的相談といった呪術的な指針を示すだけにとどまらず、運勢の吉凶を判断したり、病気治療や命名、進学、、就職、結婚問題など家庭内の諸問題から事業相談にいたるまで、実に広範囲にわたり、問題解決の指針を示していくのである。
当然、「信じていればこそ」のまえおきが必要であるが、人々は主に「口コミ」を伝え聞き、より良い、納得できる指針を求め歩いていく。そしてその都度、些少な礼金を封筒に入れて渡すのであるが、この行為を「ハンジ(判示)を買う」または「ハンダン(判断)を買う」という。
ところでユタに話を聞くと、きまって「好きでやってない!」と返ってくる。つまり、自分はユタになる運命にあったと確信しているのだ。
そうなる運命に生まれてきた人のことを「サーダカウマリ」と言って、ある日突然に「カミダーリー」と呼ばれる精神状態の非常に不安定な時期を迎える。いわゆる神懸り的な奇行や言動が続くのであるが、この「カミダーリ」を経ることによってユタとしての霊感を得ることができるのである。
現代の沖縄では当然の事ながら、ユタに対して否定的かつ批判的な意見が大勢を占めているのだが、しかし「ハンジを買う」ことによって精神的な「癒し」を得ている人々が多数存在し、また沖縄のひとつの「文化」として根付いてきたこともまた事実である。
沖縄観光に来たら住宅街の一般住宅に注意してもらいたい。「判示」、「判断」等の小さな看板を見つける事ができるかもしれない。
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